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売られていった靴

2011年02月23日 07:00

売られていったデグー  靴屋のこぞう、兵助が、はじめていっそくの靴をつくりました。
 するとひとりの旅人がやってきて、その靴を買いました。
 兵助は、じぶんのつくった靴がはじめて売れたので、うれしくてうれしくてたまりません。
「もしもし、この靴ずみとブラシをあげますから、その靴をだいじにして、かあいがってやってください。」
と、兵助はいいました。
 旅人は、めずらしいことをいうこぞうだ、とかんしんしていきました。
 しばらくすると兵助は、つかつかと旅人のあとを追っかけていきました。
「もしもし、その靴のうらの釘がぬけたら、この釘をそこにうってください。」
といって、釘をポケットから出してやりました。
 しばらくすると、また兵助は、おもいだしたように、旅人のあとを追っかけていきました。
「もしもし、その靴、だいじにはいてやってください。」
 旅人はとうとうおこりだしてしまいました。
「うるさいこぞうだね、この靴をどんなふうにはこうとわたしのかってだ。」
 兵助は、
「ごめんなさい。」
とあやまりました。
 そして、旅人のすがたがみえなくなるまで、じっとみおくっていました。
 兵助は、あの靴がいつまでもかあいがられてくれればよい、とおもいました。

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